#author("2020-09-08T23:26:54+00:00;2019-07-27T02:47:11+00:00","","")
#author("2020-09-08T23:27:31+00:00;2019-07-27T02:47:11+00:00","","")
** 何故、OBOG訪問が必要か [#l9f816b8]

- OBOG訪問とは、大学を卒業して働いている先輩と面会し、就活や仕事・勤務の実際、その他のことについていろいろと話を聞いてしまおうとすること。学生側から先輩の連絡先を突き止めて連絡し、面会のセッティングを行う。
- もともとはリクルーター制度と連動していたが、それに関係なく、とにかく同じ大学の卒業生というつながりだけでアポイントを取り付けてよいことになっている。
- 実際の採用選考過程に入る前の時点で、就職活動を勝ち抜いた先輩方の生の声を、身内という立場で聴取できる価値は計り知れない。
- 自分たちより上の世代の、しかも全く面識のない人たちに、自分からアプローチしなければならないのは、人によっては大変な苦痛を伴うレベルでハードルが高い。これからの熾烈な就職戦線に身を投じる上で、格好の肩慣らしととらえてほしい。

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** 誰を、訪問すればいい? [#ib1c7ebc]

- まず、面識のある、最も近しい卒業生に、OBOG訪問をどのように行ったかを片っ端から聞きまくる。答えは一つではない。会える人には片っ端から会いまくる。質は量からしか転化しない。
- これって、既にもう立派なOBOG訪問である。

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** どうやって、連絡を取り付けるか [#kbfe8d6c]

- 大学の学生部には、企業ごとの卒業生名簿のほかに、各種OBOG訪問に役立つ情報が満載である。担当者に話をきくと、有益な情報にありつける可能性が高い。

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** 一体何をきけばよい? [#fb083a2e]

- 就活をどのように行ったか
- これから就活を行うにあたっての疑問、不安に思っていること
- 現在の仕事内容、やりがい、嬉しかったこと、つらかったこと
- 勤務の実態(勤務時間、休暇、各種福利厚生)
- 等、ひとまずありきたりの内容はざっと網羅しておく
- OBOG訪問での最大の目的は、「模擬面接」である(実はそれが本物のリクルーター面接である可能性もある)。本番の面接では、「落選理由」が明示されない。卒業生が面接官として面接を行うとしたら、加点・減点箇所はどこか、改善の余地はどこにあるのか、手加減なしの客観的な判断をお願いする。
- 模擬面接の判断材料として、履歴書・エントリーシート、自己PR、志望動機、大学4年間で打ち込んだこと、等は用意しておく。迷っている複数パターンを示してもよい。

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** どんなことに、気をつければよいか [#wd0b2e52]

- メモを必ず取ろう。メモは自分のためだけでなく、話している側にも相手が自分の話をきちんときいている、という安心感(或いはいい加減な話はできないというわずかばかりの緊張感)を与えるために、社会人の会話では必須と思ってよい。
- メモを取るのは手帳か、スマホかという問題には答えが無い。データリンクの汎用性、検索性などデジタルデータの利点は今更疑いようもないが、相手が一定の年齢層以上の場合、スマホをいじりながら人の話をきいているのか、と違和感、嫌悪感を与える可能性があるので、事前に「スマートフォンでお話のメモを取ってもよろしいですか」と言っておくと、それを元に会話が広がるかもしれない。(彼らにとってスマホへの入力とは特別に時間をかけて悪戦苦闘する必要のあるものであり、速いから、慣れてるからという発想はない)(マナーモード、機内モードにしておくクセもここで身につけよう) また、スマホでの入力は手書きより圧倒的に速いので、何も考えずとも全て入力できてしまい、遅いがゆえに要約せざるを得ない手書きよりも会話内容の理解度が低くなるという研究結果も報告されている。

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** 会話が、続かないかもしれないんですが [#wba1d0fb]

- 会話が続かない理由はただ一つ、相手に関心がないから。特に興味もない相手を前にどうでもいい会話を絞り出すのは苦行、時間のムダ。
- 会話は、相手への興味、関心があれば自然と生まれる。卒業生個人、所属する企業・業種、就活に関すること、など、事前に相手のパーソナルデータをどれだけ収集できたかが、OBOG訪問の成果を決める。
- 家族など、身近な人に対しても、最近会話が少ないと感じるなら、その人に無関心になっていないか、考えてみよう。

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** どうしても、やらなきゃだめ? [#p403856c]

- web全盛の昨今、検索リテラシー次第で欲しい情報は相当なレベルまで入手可能となった。イチイチ人と会ってるよりも、手元のスマホで世の中の情報をかき集めていたほうが効率的ともいえる。出版物や各種内定体験記など、有用な文字情報は一年かけても読み切れないほどに世の中に溢れている。
- 情報の収集に、先輩の力を借りるまでもなく十分である自信があるなら、特にOBOG訪問を行う必要はないかもしれない。一般的に、OBOG訪問を行ってしまったほうが、情報の収集においてラクである。その想定できるラクさとOBOG訪問を行うストレスとを天秤にかけ、自分はOBOG訪問を行わない、という選択もアリかもしれない。
- 但し、様々な業種で働く先輩方と無条件・無償で話をできるのは、就職活動の時期だけである。就活に役立つ情報を聞き出さなくてはという気負いを一旦横に置いておいて、会うだけでもその後の人生の結構な糧となる可能性があることを付け加えておく。

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